しーずん見聞録

しーずんといいます。作った楽譜や書いたエッセイをここで公開しています。

【楽譜】月のワルツ

 


楽譜

NHKの「みんなのうた」で有名な曲です。ちょっと怖くて美しい幻想的なアニメと一緒に放送されていたのが印象的なジャズ風ワルツです。

 


諫山実生 - 月のワルツ【最高音質】

 

 

楽譜はこちら (スコア7ページ + パート譜各4ページ)

https://drive.google.com/open?id=1TmeSA9mNINgYNzn9lSnbszdJ9fs7UjtA


1st

https://drive.google.com/open?id=1a9OFfipptq04ypvEszgS_ZTlk5v3UHkg

2nd

https://drive.google.com/open?id=1pFYsWCvK012pbEklKqCvHui_JJ-SLvc6

3rd

https://drive.google.com/open?id=1joeZhnbjmMhaoPlXciDaUSxzSH-TIY1S

4th

https://drive.google.com/open?id=1ZWW4oXPmO0Zs_PIOJeQKXZ8hAabe6cAC

 

 ちょこっと解説

  • 人生は夢だらけに引き続き、3拍子ジャズ第二弾です。とても複雑な曲です。聴けば聴くほど原曲が出来上がっている曲だと思い、ほとんど原曲に近いアレンジにしました。
  • 特に3rdのスウィングが慣れないうちは難しいです。例えばリハーサル番号Aは、iやmで正拍、pで裏箔を弾くというイメージです。
  • コードでリズムを担当するパートでは(Bの2ndなど)、スタッカートを大げさに入れるとスウィング感が出せると思います。
  • 4thのジャズベースが要です。とめどがないので見た目以上に大変かもしれません。なるべく覚えやすいように音を配置しました。
  • リハーサル番号Gで転調します。押さえる位置をずらすだけで対応できるようできる限り和音の並びを工夫しました。
  • リハーサル番号Eの後半を最も原曲から改変しました。意図としては、1stが幻想的な和音を鳴らしつつ、トレモロの他3パートでそろって強弱を極端につける、というイメージで書いています。この部分は極力スウィング感をなくしたいです。大げさにテンポを落とすといいと思います。

 

 

 ひとりごと

クラシック音楽と呼ばれる時代から、夜をテーマにした曲はなぜだかフラットが多い曲が多いそうです。科学的に解明はされていないようですが不思議なものです。

朝は頭が冴えていて回転が速い気がしますが、かえって夜はじっくりと物事を考えるのに向いている。アイデアなど創造的な考えをまとめるのに向いているとわたしは思っています。

動の時間である朝に対し、静の時間である夜。外側に向かっていくのが朝ならば、内側に向かっていくのが夜。考えてみれば妖怪やお化けが出るのも夜であって、それらが人間の内側から起こる想像力の産物なのだとしたら、やっぱり夜というのは見えない魔力のような力があると思います。満月は人を狂わせるともいいます。

その魔力にまかせて、朝には思いつかなかったような想像力を発揮してみるのも面白いと思います。夕べ書いた手紙は朝読み返せ、なんて言いますが、朝になって夜作ったものを見返してみると、「なんでこんなもの作ったんだ」とちょっと恥ずかしくなることもあるかと思います。

 

夜はフラット。不思議と「変」になるのかもしれません。